松枝久恵(マツエダ ヒサエ)さん 1980年代前半の生まれ
2007年にはり・灸・マッサージの国家資格を得て、
2008年に東洋はり医学会に入会。
現在は札幌市南区の川沿治療院の「往診部門」を担当しています。
連絡先:札幌市南区川沿15条2丁目2−29
川沿治療院 011−571−3611
今回は松枝先生の出張往診に同行」して、
見学と診療後のインタビューを行わせていただきました。(患者さんのご協力をいただきました)
Q:お疲れさまでした。全身調整で40分なんですね。患者さんに後ほど感想などお話を伺わせていただければ幸いです。
ところで松枝先生は四国の出身とお聞きしましたが・・・
A:ハイ、徳島県の生まれ育ちで札幌の専門学校に入り、そのまま“さっぽろの人”になってしまいました(笑い)。
Q:ご実家もご親戚も徳島なんですか?遠いですね・・・
A:実は、札幌で縁を得て結婚したんです。それ以来ですから、もう10年になります。
札幌は大好きなマチになりました。
Q:ご資格をお取りになって東洋はり医学会に直ぐお入りになりましたね。素早い行動には、きっかけがあったんでしょうね?
A:学校での実習は“2〜3センチの深さのハリ”中心で、
実習でわたしの体にハリをうってもらっていると、 どうしても刺激が強く疲労感が出てしまいました。
「もっと快適なハリはないか・・」と思っていた時、卒業後に入社した勤務先の先輩お二人が、
「東洋はりの経絡治療が良いと思う・・・・」と紹介してくれたんです。
お二人はすでに札幌支部で研究活動をしておられました。
Q:ハリに敏感な方って結構おられますよね。その後、経絡治療に出会って、なにをお感じになられましたか?
A:最初、東洋はり医学会札幌支部の例会に聴講生として参加して、
先輩の先生方にわたしの治療していただく内に、 永らく持病だった頭痛が治ったんです。
「自分が勉強するのはこの会で・・・」と決心して入会しました。
Q:なるほど、ご自分で体感されたんですか―。
現在は往診メインでご活躍と伺いましたが。
どのような患者さんが多いでしょうか?
A:はり・灸をメインに状況によって指圧マッサージも行い
ますが、治療院に通院するのがたいへんな方のご自宅
にお伺いしています。
麻痺や関節の拘縮、筋力低下などで歩行困難な方の治
療で「足が踏み出しやすくなった・・」「寝返りがラクになっ
た・・」とか言われるのが励みになります。
Q:患者さんの自宅ですから、安心して治療を受けていただ
けますよね。
A:苦痛で外に出ることが困難な方々のお力になれるといい
なぁと。脳梗塞後遺症、パーキンソン病、変形性膝関節症な
ど、50歳から80歳台の 方が中心になっています。
Q:治療が長期期間にわたる患者さんは保険で診療を受けることが可能でしょうか?
A:ハイ、可能です。自由診療と保険診療から選択していただきます。
Q:松枝さんが日頃、患者さんにお気をつけていることはどのようなことでしょうか?
A:安心して、信頼していただけるよう、
患者さんのお話をよくお聞きするよう努めようと思っています。
Q:将来の夢はどのような・・?
A:夫も鍼灸・マッサージ師なので、二人で協力して治療院を開けるといいなァと。
〔松枝先生の治療を受けている患者さんからひとこと〕
『松枝先生の声の質がとてもやわらかくて、やさしく接してくれるので、つらいところを治してくれそうな感じがします。リラックスできて体をまかせきっています。肩こり・腰痛がすっきりしました。ハリは痛いものと思っていたんですけど、先生の治療を受けてハリって気持ちいいものとわかったんですよ!』(札幌市中央区60代女性Jさん)
[松枝先生のインタビューを終えての感想]
診療されておられるのを近くで見学していて、先ず目に入るのが、松枝先生の手・指先がとてもしなやかでやさしいということでした。これも微妙な手技の経絡治療には大切なことなんですと教えていただきました。今日の患者さんはハリでとても気持ちよさそうでした。お声と手技がやわらくて、患者さんの話をたんねんに聞いてもらえるなら、在宅の患者さんは松枝先生の往診を待っているはずと確信しました。
(聞き手:石川幸康)